1990年の購入来、何の問題もなく黙々と働いてくれていた赤道議。タカハシのEM-200である。2009年3月にTemma2Jr.(自動導入)改造(機械部分のオーバーホールなし)。
自動導入と、自動ガイドの便利さに驚嘆。自動ガイドは手軽に構築できるPHDGuidingを採用。パラメータを試行錯誤することなく、デフォルトで不満の無い精度が出た。
2011年、極軸望遠鏡の対物側から、赤道議のベアリングが見えるのだが、油脂の劣化でベアリングが機能していないように見えた。
購入後、20年を越えたし、極軸望遠鏡の対物レンズが曇ってきているし、ここらでオーバーホールでもしてやるか。と、とりあえずタカハシに問い合わせ。わぉ、高い!
ネットで他にオーバーホール(OH)をやってるところはないだろうかと探すと、ヒット!
それも、持ち込み、持ち帰りができる距離に見つかった。タカハシのお墨付きもあるという。値段も懐に優しい。
梅雨の真っ只中の6月。車を走らせ、EM-200とFC-100を天文ハウスTMTに持ち込んだ。
ちょっとしたミステイクもあって、二往復の末、8月初旬にOHから帰還。
ここから苦悩が始まる。
OH前まで、まったく調子よく自動ガイドが出来ていたのに、OH後は精度ががた落ち。
キャリブレーションはすんなり終えるのだが、いざガイドとなるとPHDGuidingが修正を入れても、赤道議はなかなか反応しないのだ。
ウォームギアの噛みあわせが良くないのか、ウォームの与圧が適正ではないのか。
モーター自身に何らかの問題があるのか。小生にゃぁ問題の切り分けはできません。
もいちどTMTに持ち込むことも考えたけど、TMT側の見落としによる再調整の際、あまり良い印象がもてなかったことと、

赤道議ヘッドの、赤緯軸上端の固定箇所の大傷を見て、その考えもぶっ飛びました。
こんな大傷つけたなんて、聞いてないぞ
やっぱ安物買いの銭失いなんでしょうか。最初からタカハシに依頼しとけばよかった。
今からOHに出して、金環日食までに間に合うかしら?金環食の撮影には今のままで支障ないですが、折角遠征するのですから、夜の間も楽しみたいです。