この建物は堀内(三の丸)にあった萩屋敷内の書院で、明治15年(1882)に志都岐神社の社務所として移されたものである。
屋根は寄棟造り桟瓦葺き、桁行10.57m、梁間7.1mで北面に桟瓦葺きの庇をつけている。
内部は全体を二つの部分とし、上段10畳の間を桜の間と呼び書院床・書院窓を設けている。床は幅が広く奥行きの浅い典型的な書院造りである。下段10畳の間は紅葉の間と呼ばれ、それぞれの襖に有地含章筆になる桜と楓の絵が描かれている。建築年代は天明年間(1781〜88)ごろと思われるが当時の重臣の住居を知る上で貴重な建物である。
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