指定地は、谷全体が笠山独特の風穴になっており、夏でも10度前後の冷気が吹き出している。この冷涼な環境により、谷の底部に寒地性植物であるホソイノデが自生している。ホソイノデは主に北海道や本州の亜寒帯林に見られ、中国地方では鳥取県大山に植生が認められるのみである。
さらにホソイノデは、本来笠山に自生している暖地性のイノデの雑種として、カサヤマイノデ及びカタホソイノデを生じている。この2種は、笠山のみ見られる希少種である。これは、笠山の特殊な環境により生じたものであり、他の場所では起こりえない極めて珍しい現象である。
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