この橋は萩城三の丸の3か所の総門(北・中・平安古)の一つである平安古の総門前の外堀に架けられている石橋で、平安古に通じている橋という所から平安橋と呼ばれている。城下町から三の丸へ入る南の通路の一つとなっていたものである。 橋の材質は玄武岩で造られており、吊り桁・定着桁を備えたゲルバー桁橋の構造を持った無橋脚の珍しい橋である。橋桁は全長6.04m、幅3.95m、堀底からの高さ2.5mである。 この橋は慶安5年(1652)の萩城下町絵図には木橋として描かれているが、城下の新掘川に架かっている石橋がいずれも明和年間(1764〜71)に構築されているところから同時期に石造りに架け換えられたものと思われる。
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